笹倉鉄平『ロワール河、朝の音色』2022年8月下旬リリース作品(ジクレー・版画)
『ロワール河、朝の音色』 “The Morning Tone” フランス中部から大西洋へと流れる、ロワール河。 その河畔の町、ソーミュールにて―― 早朝。朝霧が白く立ち込める中、散歩に出た。 陽が昇るにつれ、川沿いの風景はくっきりとし始める。 橋の上で立ち止まって、東の方角を見やれば、 光さす大河の光景が、穏やかに広がっていた。 * * * 河面を渡りくる清々しい風の音が、 静寂の中で、まるで笛の音(ね)のように心に響く。 耳にも心にも心地よく届いた風が見せてくれたのは、 川岸の葦(あし)で作った横笛を奏でる“河の精”。 美しい一日の始まりの風景と、 清廉なメロディの象徴としての精霊の姿。 澄んだ色の点を、一筆一筆・・・重ねていった。 その清らかな光が、静かに心を浄化してくれるようにと。 笹倉 鉄平 “笹倉鉄平作品一覧”の頁に戻る
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