『モンマルトル』、笹倉鉄平2017年リリース作品
『モンマルトル』 "Montmartre" 絵を勉強し始めた頃から、強く心惹かれ影響を受けたのは、 フランス印象派の画家が描き出した様々な“光の表情”や、 新しい表現を果敢に模索する彼らの気概だった。 印象派の画家たちが活動していた19世紀末のパリ。 モンマルトル地区は、まだまだ長閑な郊外の地だった。 野外スケッチもしやすかったであろうし、 若い画家やその卵たちでも借りやすい安アパルトマンも多かった。 気鋭の芸術家たちが多く集う環境にあって、 刺激を受け・与えしつつも互いに研鑽を重ね、 それぞれが独自の絵画表現を確立してゆく・・・ モンマルトルは、そんな土地柄であり、そんな時代であった。 そして、画家に憧れる若い頃の自分にとってのそこは、いわば“聖地”。 だからこそ、私自身のパリでの個展を目前にしていた時、 「ここを描きたい」という思いが自然と沸き上がってきた。 随分と昔に、雑誌からページごと切り取って、 色あせるまで壁に貼っていたお気に入りの写真があった。 それが、この場所・この角度からのモンマルトルの風景・・・。 遠い昔の憧憬と思いを込めて、私も“私なりの表現”で描こうと思った。 笹倉 鉄平 “笹倉鉄平作品”の頁に戻る
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